【GRヤリス】何故スピードリミッターカットするのか?の私的理由ランキング
サーキット等のクローズド・コース、特に国際規格のストレートの長いコースでリミッターが機能するとレースにならない、というのが世間一般ですよね。
私、サーキット走行は愚か、競技系イベントやドライビング講習会的なものに参加すらしたことがありません😅
では、何故スピードリミッターを解除するのか?
私事、理由ランキングです 笑
🥇単なるメカへの興味
理由の60%位を締めているでしょうか 笑
【GRヤリス】今の相棒 - ケ・セラ・セラに書いた、自ら手を入れると何かが起こる、という点への興味・関心ですね。
このブログのエントリー内容から薄々お気付きの方もおられるかと思いますが、世間一般やメーカーの意図する方向の話題、例えば機器装着後、何処かでシャシダイ計測してみると言う様な方向に内容が向かわず、”この人なんでSLD付けてるんやろ?”ってなりますよねw
リミッターカットできるよりカプラーオン化することの方に関心があるのもこの理由からです。
🥈危機回避
「単なるメカへの興味」とこれを合わせてほぼ100%です。
- 2012年に発生した高速道路でのトンネル崩落事故
- 洋車からのあおり運転(特に高速道路上)
一生出会いたくない危機が万が一訪れてしまった時の回避可能性を1ミリでも上げておきたい
競技走行しない私がいわゆるスポーツ車を乗り継ぐ理由でもあります。
「走る・曲がる・止まる」の基本性能が高い車は危険回避時に運転者の技量を補ってくれます。
最高速が上がったから全ての危険が回避できる保証がある訳ではありませんが、崩落してくる天井をバックミラー越しに見ながら直線ベタ踏みしている時に、意図せず車両が減速して座して死ぬのは本望ではありません。
同乗者がいれば尚更。
装着したリミッター解除を動作させる時、車両が壊れてもいいから命は守る、という状況をイメージしています。
インフラ老朽化や社会不安からくる自己中心的な行動の増加がある種社会問題化している昨今、残念ながら以前よりも遭遇リスクが高まってしまっている様に思えます。
🥉190Km/hは性能設計上の限界ではない
少し観点が異なる「理由」ですね。リミッター解除した場合のリスクに対する理由。
※車速リミッターを設けることがそもそも道路交通法や道路運送車両法等、法律上の規定ではなく「お上忖度リミッター」であるという前提です。法律なら輸入車も対象なはずなのですがそうでない事実。
欧州仕様GRヤリス(GXPA16)の車速リミッターは230Km/h。
道路事情等条件が同じではなく一律同じで良いとは言えませんが、自動車メーカーの性能設計上、欧州市場での安全マージンを考慮した上で設定された数字。
車両の性能としてはここまでは行ける、というメーカーの意思の表れであり、この数値までは(腕の問題が残りますが)、一般人での破綻率が少ないと考えることが出来ます。
ただ、GA-B、GA-Cのハイブリッド構造とはいえ基本Bセグメント車両のディメンジョンから来る限界はある様で、競技界隈ですとノーマルでは200km/h越えで空力的に不安定さが出るとの話も。
GRMNヤリス・サーキットパッケージのスワン型リアウィングはその意味でオンロードでの速度を求めた結果なのでしょう。
裏を返すと、スピードリミッターカットを開発又は装着してくれる方がおられて初めてこれらのことが公になった訳で、「お上忖度」無しで最初から分かっているメーカーが決めればよい話という気が個人的にはしています。
180Km/hではなく190Km/h、TOYOTAさん、実は既にそうしているのかも知れませんね。
編集後記w
テクノロジーが進化すれば、自らスピードリミッターを解除しなくても車が状況を察知して危機を避ける動作をしてくれる時代が来るかも知れませんね。
あおり運転も"あおれなく"なり、無くなるかも知れません。
そこまでは、人に頼らず(他人のせいにせず)自ら出来ることはやっておきたいものです。
GRヤリスを相棒にする前の2台、欧州車でした。その前はRB25DET搭載のFRのスカイライン。
車の基本性能の高さや「人馬一体」というキーワードに惹かれるのは今にも通じています。
車歴の開始が「日産党」、当時は何も考えていませんでしたが私にとっては必然だったのかもしれません。
もしくは、これらの車を乗り継ぐ中で、経験から今の考えに帰着したとも言えます。
欧州車への乗換え理由、表面的には『「MT車」の選択肢が国産車ではほぼ皆無』でしたが、枕詞として「基本性能の高い」がありました。「お上忖度リミッター」とは無縁の2台。
タイミング的に国内メーカーの経営危機による外資の資本参加が多かった時代の様に思います。コストや販売価格の高いスポーツカーは経営視点ではお荷物だったのかも知れません。
環境性能・燃費向上が”売れる”どころか対応しないと”販売不可”に繋がりかねない時代背景の中、経営資源をそちらに振り向けたという想像も出来ないわけではありません。
現在は日本のメーカーの経営状況も改善し性能を売りにした車両が復活しつつあるのは嬉しい限りです。この延長線上で車両の性能ごとに車速上限を変える流れもあり、グローバル企業としては自然な流れかなと思います。
GRヤリス、その出自から最高速を狙う車両というよりはラリー的振り回しが得意な車両です。その文脈でスピードリミッターカットの装着に最高速を求めると逆にがっかりしてしまう気がしています。
EV車のスタートダッシュやビックパワー車と直線ゼロ発進を競うことを目的とするとメリットは出なさそうです。
よく存じ上げませんが、サーキット走行する時には意味ありそうですね。コーナーリングでGRヤリスの良さを発揮しているにも関わらず直線ドッカンでリミッターのせいであっさり抜かれるというのは流石に。
直線で優位に立てないまでも維持するくらいはしたい、という気持ちはなんとなく分かる気がします。
『スピードリミッターカット』というと、一般には法律違反する悪い人という印象を持たれがちかと思います。
日本の高速道路の最高速度(引き上げられてきた結果、現在120Km/h)なんだから必要ないと。
平時はその通りかと思います。
- トンネルが法定速度を守って崩落してくれるか。
- 法定速度を守って煽ってきてくれるか。
こんな考えでスピードリミッターカットをしている人もここにいたりします。
ドライビング講習会、参加した方がいいかもしれませんね。
私の持論ですが、勝ちがあれば負けがあり、勝ち続けることが現実的ではないのは歴史が物語っており、そこに価値を置くと落胆が待っています。
ですので、見知らぬ誰かに勝つことには関心は向かず。
自らの腕を磨くことは自らと親しい人を守ることに繋がります。
将来、競技でないと技能向上が難しいと思えたら参加するかもしれません。
これからの時代の変化でどうなっているでしょうね?
5年、10年後に見返すことがあれば、自らの価値観もまた変わっている事に気付くかも知れません。
参考文献
欧州では装着義務化決定! でもいまさら日本の普通車180km/h 軽自動車140km/hの速度自主規制「スピードリミッター」に意味はあるのか? - 自動車情報誌「ベストカー」
GRヤリスの速度リミッターカットと空力対策 – バーチャル車屋さんケインの世相を斬らないブログ
トヨタ GRヤリス 競技専用スピードリミッターカット販売について – ポルシェ・レクサスの専門店アイコードへようこそ[点検・板金・メンテナンス・チューンアップのプロショップ]
トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会 - 国土交通省
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